話し方教室 教養講座-チームコミュニケーションにおけるNG行為はこれだ!


チームのコミュニケーションがうまくいかないで場合、作業は非効率で、チーム目標達成も困難になることが少なくありません。今回は、チームコミュニケーションを阻害する3つのポイントを述べてみます。

情報の非共有

チーム内で情報が共有されないことは、プロジェクトの進行に大きな障害をもたらす可能性があります。メンバー間で必要な情報が共有されていないと、誤解が生じたり、重要な決定が遅れたりします。

これには、会議での発言機会の不均等や、意図的な情報の隠蔽、さらに、電子メールやチャットツールでの情報の伝達が適切に行われないことも、含まれます。

過度の批判や否定的フィードバック

チームメンバーのアイデアや提案を批判的に評価することは、創造的なプロセスと意思決定を促進するために必要な場合があります。しかし、その批判が過度であったり、建設的でない場合には、相手を不快にさせ、チームの士気を低下させる原因となります。

批判もフィードバックも、中身は、具体的で建設的なものであるべきで、個人の尊厳を傷つけるような内容や言い方は避けるべきなのです。

リスニングの欠如

コミュニケーションの大部分は、話すことだけではなく、聞くことにも依存しています。メンバーが互いの意見を真摯に聞く姿勢を欠くと、重要な情報が見逃されたり、誤解が生じることがあります。

リーダーを含む全員がアクティブリスニングを心がけ、発言者の意見を尊重し、理解しようとすることが重要です。また、話が終わった後に確認の質問をするなどして、正確な理解を確認する努力も欠かせません。

話し方教室の視点/今日の一言
「効果的チームコミュニケーションを実現し、チームを成功に導け」

上述したNG行為を避けることで、チームはより効果的なコミュニケーションを実現し、プロジェクトを成功に導くことが可能になります。相互理解と尊重を基盤としたコミュニケーションは、チームの成果を大いに高めることにつながります。

おまけに、非効率的な会議もチームコミュニケーションを阻害するものです。たとえば、議題が明確でない、参加者が準備不足である、または、ただ長いだけの会議は、時間の浪費につながり、参加者のモチベーションを低下させます。

効果的な会議のためには、明確な議題設定、時間管理、そして適切な参加者の選定が必須です。全員が会議の目的と役割を理解し、生産的な議論をすることが欠かせないことを申し添えておきます。

学院総長 酒井美智雄

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