話し方教室 教養講座-コミュニケーションスキルを向上させてコーチングの上級者を目指せ!


コミュニケーションは、人間関係を築く上で不可欠なスキルであり、特にコーチングの領域では、効果的なコミュニケーションが成功の鍵となります。

今回は、コミュニケーションスキルの向上とコーチングの上級者への道に焦点を当て、具体的なステップを述べてみます。

アクティブリスニング力を高める

コーチングにおいて、アクティブリスニングは極めて重要です。

これは、相手の話に集中し、その内容を理解しようとする行為です。アクティブリスニングを通じて、クライアントが抱える課題やニーズをより深く理解し、適切なサポートやアドバイスを提供できます。

上級者になるためには、アクティブリスニングを磨くことが不可欠です。そのためには、日常的な会話やセッションで意識的に相手の話に耳を傾け、非言語コミュニケーションも含めた全体像を把握するトレーニングが欠かせません。

質問力を高める

上級のコーチングスキルを獲得するためには、適切な質問スキルを習得することが重要です。

質問はクライアントの洞察を深め、新たな視点を提供し、成長を促進します。オープンエンドの質問や強調質問などのテクニックをマスターすることで、クライアントが自己啓発の旅でより意味のある発見をすることを支援できます。

このスキルを向上させるためには、練習とフィードバックが必要です。自分の質問の効果を評価し、改善するために、同僚やメンターからのフィードバックを積極的に受け入れることが大切になります。

共感力(エンパシー)を高める

コーチングにおいて、共感は信頼関係を築くために不可欠になります。

クライアントが自分自身を開放し、成長のための素直な対話を行うには、コーチが彼らの感情や状況に共感し、理解することが必要です。共感は、コーチとしての洞察力を高め、より意味のあるアプローチを提供することに役立ちます。

そして、このスキルを向上させるためには、自己認識と自己成長が不可欠です。自分自身の感情や信念を理解し、他者の視点から物事を見る能力を高める必要があるからです。瞑想やマインドフルネスなどの実践も効果的だと言われています。

話し方教室の視点/今日の一言
「コーチングとは、コミュニケーションスキルである」

アクティブリスニング、効果的な質問テクニック、そして共感力の向上は、コーチングセッションでの効果的な対話と成果を生み出すための重要な要素になります。

以上で述べたステップを実践することで、コミュニケーションスキルを向上させ、コーチングの上級者としての地位を確立することができることでしょう。

ここで、念のため、一言、注意点を申します。

コーチングを「マネジメントスキル」と勘違いしている方がかなりおられます。これは、企業において、マネジメント層に対して、コーチングが実施されることが多いのですが、それが要因だと思われます。

しかしながら、実は、コーチングとは「コミュニケーションスキル」そのものなのです。ですから、上記の3つのポイント、つまり、コミュニケーションスキルの向上がコーチングスキル上達に直結するということは、当然と言えば当然なのです。

学院総長 酒井美智雄

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