話し方教室東京 教養講座-英国でも日本でも、企業が新入社員に求めるものはコミュニケーションスキル!

イギリス企業が新入社員に求めるスキルは?

グローバル・リクルーターは、英国の求人情報サイト「アズナ」が行った新入社員に関する企業調査について掲載しています。その調査では、多くの企業がソフトスキルに「コミュニケーション」をあげています。

アズナでは、同社に掲載された110万の求人広告を分析。求めるスキルが書かれているのは、「コミュニケーション」が116,261件で全体の10.9%、「管理能力」が87,747件で8.7%、「企画力」が83,322件で7.8%です。

ほかには「柔軟性」が65,450件で6.2%、「やる気」が57,620件で5.4%。トップ10で見ていくと、注目されるのはほかに「集中力」「自信」「顧客対応」「イニシアチブ」「独立性」となっています。

どの業界も新入社員に「ソフトスキル」を求める

先の調査を業界別に見ていくと、求めるソフトスキルは少し違ってきます。求人広告の中で「会計・財務」業界は17%がコミュニケーションを求めています。「ヘルスケア・看護」業界は14.9%が「柔軟性」で、「教育関連」では13.7%が「企画」と答えています。

アズナの共同設立者・ハンター氏は、「ハードスキルは職業上の要求を満たす条件だが、新入社員にはビジネスの遂行以外に既存のスタッフと調和できる人材を企業は求めている」と述べています。

酒井説「職業人には2つのコミュニケーション能力が必須」

さて、記事はイギリスでの「企業が、新入社員に求めるスキル」について述べたものです。そしてその筆頭が「コミュニケーションスキル」といっています。

しかし、これはイギリスに限ったことではありません。皆さんもご承知のように、この日本においても、企業が新入社員に求めるものの筆頭は、やはりコミュニケーション能力なのです。何年もその状況は変わっていません。実はITやAI技術が時代を席巻している現代において、コミュニケーションスキルはますます求められる傾向にあります。

ところで、新入社員に限らず、「職業人に必須のコミュニケーションスキルには、最低2つのものがある」と本学総長・酒井は長年主張してきています。一つは、物事を的確に説明できる能力です。つまり「スピーチやプレゼン能力」です。そしてもう一つが、誰とでも会話を楽しめる「会話能力」です。

そして世の中には、この2つのコミュニケーション能力を持っている人、1つだけ持っている人、そして、2つとも持っていない人の3タイプがいます。この2つのコミュニケーション能力は、職業人に最低限必要なものなのですから、そのスキルが拙い人は、早急に訓練する必要があります。そうしないと、職業生活が辛いものになってしまうからです。

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