話し方教室東京 教養講座-伝わる話し方!テレビの実況中継に学んでみる
あるテレビ・リポーターの人前で話すスキル
プロの「テレビ・リポーター」(アナウンサーではありません)という仕事は、ある意味パブリックスピーキングのプロといえるのかもしれません。
ジェフリー・コフマン氏は、ABCニュース、CBSニュースなどキングの番組にて生中継リポーターとして活躍した経験をもっています。氏は、伝えるスキル、話すスキルが身に付き、満足のいく生中継ができるようになるまで長い時間が掛かったと語っています。
今回は、「シティー エイ エム」からコフマン氏のリポーター経験に基づいた、パブリックスピーキング術をご紹介しましょう。
伝えたい内容のキーワードを手がかりにして話す
コフマン氏は、要点、伝えたい内容や重要事項に関連する言葉を書き留め、キーワードから伝える内容を思い起こし、中継していたと述べています。
スピーチにおいても、原稿ではなく、キーワードを手がかりに話すことが重要になります。
なぜなら原稿を作成して丸暗記する、原稿を読み上げる場合、聞き手の反応を無視し、不自然な間ができ、抑揚のない話し方になることが少なくないからです。また、正しい時間配分ができず、与えられた時間内に話し終えられない、あるいは時間が余る状況が生じることにもなります。
特定の1人に向けて話すことで、スピーチの「あがり症・緊張」緩和に
スピーチの恐怖や不安、あがり症や緊張は、人前で話すことに起因します。
それゆえ、氏は、カメラの向こう側にいるのが多くの視聴者ではなく、祖母1人であると考え、祖母に話し掛けるように話したと語っています。パブリックスピーキングでは、特定の1人に対して話していると考えることによって恐怖や不安、緊張が緩和するとはよく言われていることでもあります。
ついでながら、氏は、服装や髪型など身だしなみは、パブリックスピーキングに大きな影響を与えると言っています。乱れた服装、整っていない髪型は聞き手に不快感を与え、話し手の伝えたいメッセージが十分に伝わらないと述べています。
話し方教室の視点「伝わるパブリックスピーキングのポイント」
(記事の要点)
伝えたいことが上手く伝わらない。あがり症である。そんな人にお勧めのスピーチのポイントは3つ。
1.伝える内容をキーワードで押さえてスピーチする。
2.聞き手は大勢であっても、特定の一人に話しかける。
3.身だしなみに注意すること。
(本学・話し方教室の視点)
上記は、スピーチに関して、昔からよく言われていることです。
2.と3.は、少し心がければできますので、さほど問題にはならないでしょう。
問題は1.です。これは殆どの人には「言うは易く、行うは難し」なのです。ここではシンプルに「圧倒的な訓練を要する」とだけ申し上げておきましょう。
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