話し方教室 教養講座-難しい話を分かりやすく伝えるコミュニケーションの技術!
コミュニケーションにおいて、難しい話題や複雑な概念を分かりやすく伝えることは、重要なスキルです。特に、専門家やリーダーとしての役割を果たす場合には、複雑な情報を的確に伝えることが求められます。
そのためには、明確なコミュニケーションの技術が必要になります。
シンプルな言葉で具体例を交えて話す
複雑な概念や情報を伝える際には、専門用語や複雑な言い回しを避けることが重要です。代わりに、シンプルで理解しやすい言葉を使い、具体例を交えることで、聴衆がより理解しやすくなります。
例えば、専門家が科学的な研究結果を一般の人々に説明する場合、専門用語や複雑な統計データに頼るのではなく、身近な比喩や具体的な実生活の例を用いて説明することが効果的です。
これにより、聴衆は抽象的な概念をより具体的に理解しやすくなります。
ストーリーテリングを活用する
物語仕立ての話は、誰にとっても理解しやすいものです。そのため、難しい話を伝える際には、ストーリーテリングを活用することが効果的です。物語は聴衆の興味を引き、情報を記憶しやすくします。
専門家やリーダーが難しい概念を伝える際には、その概念に関連するエピソードや実際の体験を交えることで、聴衆の興味を引き、理解を深めることができます。
また、ストーリーテリングを通じて情報を伝えることで、聴衆は情報をより感情的に受け止めることもできます。
聞き手の理解度や反応を観察し説明を調整する
難しい話を伝える際には、聞き手の理解度や反応を常に意識することが重要です。聞き手を観察し、話を理解できているかどうかを確認することで、必要に応じて説明を調整することができます。
また、聞き手からのフィードバックを受け入れる姿勢も重要です。理解できない部分や疑問点が明確になれば、それに対して丁寧に対応し、必要な説明や補足を行うことで、難しい話をより分かりやすく伝えることができます。
話し方教室の視点/今日の一言
「難しい話を分かりやすく伝える基本は、聞き手目線にあり」
専門家というものは、とかく、難しい話を難しく話すものです。自分の仕事が、如何に難しいもであるかを誇っているかのように。
しかしながら、話が聞き手に伝わらないのなら、そのコミュニケーションは、無価値であり、また、その責任は専門家にあるのです。まず、そのことを理解する必要があります。
分かりやすく伝える基本は、ズバリ、「聞き手目線」です。つまり、聞き手中心主義にあるのです。
上述した、シンプルな言葉で具体例を交えて話す、ストーリーテリングの活用、聞き手の理解度を観察し説明を調整する、そのいずれも、聞き手目線から導き出された技術であることがお判りでしょう。
専門家や、リーダーの皆さん、聞き手目線、聞き手中心主義、このことを忘れないでくださいね。
学院総長 酒井美智雄
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