話し方教室 教養講座-話しにくい話題を、相手にうまく伝えるコツ!

適切なタイミングで伝える

話しにくい話題を伝える際には、タイミングが非常に重要です。適切なタイミングを見計らうことで、受け手の受容度が高まります。

たとえば、相手がリラックスしている時や、プライバシーが確保されている静かな場所を選ぶことが効果的です。相手が急いでいる時や、他のストレスがかかっている状態で話題を切り出すと、反発を招くことがあります。

適切な環境を選択して伝える

また、物理的な環境も重要です。対面での会話を選ぶのか、オンラインでの会話なのか、はたまた電話にするか、それによっても、伝わり方が異なります。

対面なら、非言語的コミュニケーションも豊かに行えますので誤解を減らせます。オンラインや電話の場合は、誤解のリスクを減らすために、言葉選びを慎重にする必要があります。

簡潔明瞭かつ事実ベースで伝える準備を

話しにくい内容を伝えるには、事前に、何をどのように伝えたいのかを自分自身で明確にすることが重要です。話すべきポイントを絞り込み、相手に対して明確なメッセージを伝える必要があります。

そのためには、事前にメモを取り、自分の考えを整理しておくことです。話が長くなりすぎると、本質が伝わりにくくなりますし、相手の注意も散漫になりますので注意が必要です。

また、感情的にならずに事実を基にした話を心掛けることも大切です。感情が高ぶると、冷静な判断ができなくなるため、冷静かつ客観的な表現を用い、また相手の感情を必要以上に刺激しないためにも、言葉選びに配慮することは欠かせません。

話し方教室の視点/今日の一言
「話しにくい話題を相手に伝える場面は、日頃のコミュニケーションスキル磨きが試される場」

話しにくい話題を、相手にうまく伝えるには、コミュニケーションの双方向性を意識して、相手の反応を見ながら柔軟に対応することがカギになります。

そして、伝えたい内容がデリケートな場合には、言葉選びに特に注意すべきです。

もし、避けて通れない話題なら、例えば「難しい話をする必要があるのですが、一緒に解決策を考えていけたらと思います」と伝えることで、相手も防御的な態度を和らげ、建設的な対話が期待できます。

いずれにしても、お互いにとって納得のいく結果を目指し、柔軟に対応する。つまりは、日頃のコミュニケーションスキル磨きの結果が試されている場面と言ってよいでしょう。

学院総長 酒井美智雄

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