話し方教室 教養講座-建設的な議論をするコツ!


建設的な議論は、意見の相違を乗り越え、相互理解を深めるための重要な手段です。対立を解消し、共有目標に向かって進むためには、議論のコツというものがあります。

明確な目標設定

議論の目的が明確でないと、会話は容易に脱線し、不毛な争いに発展することがあります。

ですので、始めに、何を目指して議論をしているのかを明確にする必要があります。例えば、解決すべき具体的な問題がある場合は、その問題解決を議論の目標に定めます。

目標を共有することで、参加者は目標に沿って、具体的な解決策を見出すために協力しやすくなるのです。

相手を尊重する姿勢・態度

相手の意見を尊重する姿勢は、建設的な議論において最も重要な要素と言っても過言ではありません。相手の立場や感情を理解しようとする姿勢を示すことで、信頼関係が築かれ、よりオープンなコミュニケーションが可能になります。

意見の違いはあっても、それを認めつつ、相手の価値観や考え方に耳を傾けることです。そうすることで新たな視点を得ることができ、問題解決につながるアイデアも生まれやすくなります。

効果的コミュニケーションスキル習得

建設的な議論を進めるためには、効果的なコミュニケーションスキルが不可欠です。これには、明確な表現、聴き手を惹きつける話し方、そして適切な非言語コミュニケーションが含まれます。

また、議論の中で感情が高ぶったときにでも、冷静さを保ちつつ、事実に基づいて理論的に話すことが重要になります。感情に流されずに論理的に話を進めることで、議論はより生産的なものとなります。

話し方教室の視点/今日の一言
「個人も組織も、議論のスキルを磨け」

議論の目的は、意見の衝突ではありません。お互いを理解し、目標達成や問題解決することにあります。まず、ここを間違わないことが重要です。あとは上記のポイントを意識して実行してください。

職場にあっては、できれば管理者が、議論を進める中で適宜フィードバックを与えることが重要だと言えます。建設的なフィードバックで、チームの議論力は間違いなく高まります。

最後に大事な心構えを一つ。それは、個々の意見は検証されることは大事ですが、批判する必要はないということです。この検証と批判の違いを理解し、前者を選択することが、より効果的な議論へのポイントになります。

議論がうまくなれば、個々の能力の向上はもちろん、グループ全体の協力関係も強化されます。ぜひ、組織を上げて取り組んで欲しいと思っています。

学院総長 酒井美智雄

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