話し方教室 教養講座-成功するグループ討論の秘訣!
明確な目的とルールを設定する
成功するグループ討論の第一の秘訣は、明確な目的とルールの設定です。
グループ討論を始める前に、討論の目的を明確にし、全員に共有することが重要です。例えば、問題解決を目的とする討論と、アイディア出しのブレインストーミングを目的とする討論では、進行の仕方や評価のポイントが異なります。
また、討論のルールを事前に設定し、全員が理解し同意していることを確認することも大切です。発言の順序、発言時間の制限、反論や質問のタイミングなど、基本的なルールを決めることで、討論が秩序立ち、効率的に進行できます。
積極的リスニングとフィードバックを行う
成功するグループ討論の第二の秘訣は、積極的なリスニングとフィードバックを行うことです。
討論に参加する全員が互いの意見を尊重し、積極的に聞く姿勢を持つことが重要です。聞くとは単なる受動的な行動ではなく、相手の意見を理解し、反応する積極的な行為です。
具体的な方法としては、相手の発言に対して適切なタイミングでうなずきや質問を入れることで、相手に関心を持っていることを示すことができます。
また、相手の意見に対して建設的なフィードバックを行うことで、討論がより深まり、質の高い結論にたどり着くことができます。
多様な視点を歓迎する
成功するグループ討論の第三の秘訣は、多様な視点を歓迎することです。
グループ討論の強みは、異なるバックグラウンドや専門知識を持つ人々が集まり、多様な視点から問題を検討できる点にあります。そのため、討論を進める際には、全員が発言しやすい環境を整えることが重要です。
例えば、内気なメンバーが意見を言いやすくするために、発言の機会を均等に与え、全員が発言するラウンドロビン形式が有効です。また、意見の対立を恐れず、もし対立が生じた場合には、建設的に解決するための方法を探ることも重要になります。
異なる意見が交わることで、討論はより豊かになり、創造的な解決策が生まれる可能性が高まるのです。
話し方教室の視点/今日の一言
「グループ討論の最後には、アクションプログラムの決定を」
上述した明確な目的とルールの設定、積極的なリスニングとフィードバック、多様な視点の歓迎を心がけることで、討論の質は高まり、有意義な結果を得ることができるようになります。
もう一つ、討論を成功させる要素として、リーダーシップを指摘したいと思います。リーダーが効果的にファシリテートすることで、討論は円滑に進行し、全員が積極的に参加する環境が整います。リーダーは、討論の進行を管理し、全員の意見が公平に扱われるようにしなければならないのです。
また、討論の結果をまとめ、次のアクションステップを明確にする責任もリーダーは負います。こうすることで、討論が具体的な成果を生み出し、実際の行動につながっていくのです。
学院総長 酒井美智雄
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