話し方教室 教養講座-採用面接試験!面接官は、あなたのココと見ている


採用面接は多くの場合、候補者のスキルや経験だけでなく、その人のパーソナリティや組織への適合性を評価する重要なプロセスになっています。以下の点に着目して面接に臨むことが大事です。

コミュニケーション能力

面接官は、候補者がどれだけ効果的にコミュニケーションが取れるかを評価します。

これには、明瞭かつ具体的に自己表現ができるか、面接官の言うことを適切に理解して反応できるかが含まれます。また、質問に対する答えが論理的で分かりやすいかどうかもチェックポイントです。

さらに、姿勢、態度、表情、アイコンタクト、身振り手振りなども評価の対象となります。これらの要素は、候補者がチームにうまく適応できるかどうかを示す指標になるものです。

専門能力

面接官は候補者の専門知識や関連する技術スキルを評価するために、具体的な質問や事例を用いて評価します。

たとえば、過去の職務経験で達成した成果や、特定のプロジェクトでの役割と貢献について詳しく尋ねることがあります。これにより、候補者が持つ技術的能力や解決策を提案する能力を理解し、そのスキルが企業のニーズと合致しているかを見極めます。

また、面接中に時に専門的な知識を試すためのテクニカルテストを行うこともあります。

状況適応力

現代の職場環境では変化が常であり、そのためには高い適応力が求められます。面接官は、候補者が新しい環境や状況にどれだけ柔軟に対応できるか、未知の問題に対してどのようにアプローチし解決していくかを見極めようとします。

この能力を評価するため、具体的な例や状況設定を問う質問を投げかけます。これにより、候補者がストレスの多い状況や予期せぬ問題に直面したときの対応を評価することができるからです。

話し方教室の視点/今日の一言
「採用面接の『面接官』の着眼点を理解し、面接に備えよ」

採用面接の際の、面接官の着眼点は、主に二つあります。

一つは、この人は自社のビジネスに貢献できるか、という点です。そのために、面接官は様々な質問をして応募者の能力や人間性を把握しようとするのです。

そして、もう一つの面接官の着眼点は、この人は自社の企業文化に溶け込めるか、という点になります。ですから、面接官はしばしば、候補者が企業の核となる価値観やミッションにどれだけ共感しているかを探る質問もしてきます。

面接とは、単なる質疑応答ではありません。応募する側にも、戦略が必要ということです。

学院総長 酒井美智雄

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