話し方教室東京 教養講座-リーダーシップの教訓をオリンピックメダリストに学ぶ

スポーツもビジネスも、競争心を刺激することで良い結果に

2004年アテネオリンピックの銀メダリストアリ・コックス氏は、「ターロックジャーナル」にて、オリンピックメダリストから学ぶリーダーシップの教訓を紹介している。

同氏は、2004年アテネオリンピックの女子ボート競技エイト(8人漕ぎ)にアメリカチームメンバーとして出場した。

コックス氏を含む女子エイトのアメリカチームは、この大会で銀メダルを獲得した。この20年間、オリンピックの女子エイト競技において、アメリカのメダル獲得はなかった。

そのため、アテネオリンピックでの銀メダルは快挙であり、それ以降、全てのオリンピック女子エイト競技にて、アメリカは金メダルを獲得している。

アスリートにとって、他者と争うこと(競争)は動機となり、刺激となる。コックス氏の経験談によると、競争の激しさを増すと、より良いパフォーマンスが残せたという。

ビジネスも同じであり、動機や競争心が刺激されると行動が変化し、よい結果を生む。あわせて、成功体験を積むことも重要となり、モチベーションや自信につながる。

大事な本番前には気持ちを落ち着け、感情をポジティブに

コックス氏は、ボート選手の時は試合前に、ビジネスでは大きな決断や意思決定の前に、気持ちを落ち着ける状況を作ると話す。静かで一人になれる場所で考えやアイデアを纏めたり、イメージトレーニングをしたりしているという。

このように神経を集中させる状態になると、エネルギーが生み出されて生産性が高まる。

また、不安、プレッシャーなどネガティブな気持ちになる場合、気持ちを落ち着けることで軽減できる。ネガティブな感情から良い結果は生まれない。

コンフォートゾーンを抜け出し、協調し、細部まで丁寧な仕事を

スポーツおよびビジネスにおいて成功を収めるには地味な努力が不可欠であり、何らかの我慢や犠牲が伴う。

コンフォートゾーン(心地良い領域)に留まる場合、現状は維持できるが、同じ練習やトレーニング、業務過程など常に同じことを繰り返すため、違う結果は期待できない。

一方、コンフォートゾーンから抜け出した場合、現状を打破でき、向上が望める。心地の悪い状態で自分に負荷を掛けることにより、努力を続けられ、大きな成功を掴めるという。

成功者は、共通して「GRIT(グリット:やり抜く力)」を持ち合わせているといわれる。グリットとは「成功のためのキーワード」であり、Guts(度胸)、Resilience(復元力)、Initiative(自発性)、Tenacity(執念)の4つの要素から成る。

そのうえで、何かを成し遂げるうえで、協調性、丁寧さは欠かせない。特に、そして、細部まで意識することで、質の高い仕事ができる。

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