話し方教室 教養講座-周囲が喜んで従うリーダーシップ!
リーダーシップは、単に指示や命令を出すことではありません。真のリーダーは、周囲の人々が自発的に従い、支持し、信頼を寄せる存在です。以下では周囲が喜んで従うリーダーシップを発揮するカギとは何かを述べてみます。
明確なビジョンの共有
リーダーの重要な役割は、明確なビジョンを持ち、それをチーム全体と共有することです。
ビジョンが共有されているチームは、目標に向かって一致団結することができます。リーダーがビジョンを明確に伝え、それに向かっての行動を具体的に示すことで、チームは動機付けられます。
この過程で重要なのは、ビジョンを現実的で達成可能なものにすること、そしてチームメンバーがそれぞれどのように貢献できるかを具体的に示すことです。それにより、各個人が責任感と達成感を持って取り組むことができます。
相手の感情に寄り添う共感(エンパシー)能力
リーダーには、部下や同僚の気持ちや立場を理解し、その感情に寄り添う共感能力が欠かせません。
共感的なリーダーは、チームメンバーひとりひとりの感情や動機を理解し、それに基づいてコミュニケーションを取ります。これにより、信頼関係が築かれ、チームの士気が高まります。
例えば、プロジェクトの締め切りが迫る中、チームメンバーが私生活で困難に直面している場合、共感的なリーダーはその状況を理解し、柔軟に対応を考えます。これはチームのストレスを軽減し、長期的な関係構築に寄与します。
誠実で透明性ある態度
そして、誠実さと透明性もリーダーシップの根幹をなす要素です。
リーダーが誠実で透明な態度を保ち、常に正直に行動することで、信頼と尊敬が得られます。これには、成功だけでなく、失敗を認め、それから学ぶ姿勢も含まれます。
例えば、失敗を隠さずにチームに報告し、共に解決策を探ることで、リーダーは教育者としてだけでなく、学習者としての姿勢を示すことができます。これにより、チーム全体の成長に寄与し、困難に直面した際の協力体制が強化されるのです。
話し方教室の視点/今日の一言
「人間性を高めて、周囲が喜んで従うリーダーを目指せ」
良好なリーダーシップ発揮には、明確なビジョンの共有、エンパシー、そして誠実さと透明性を核とすることがカギとなります。
リーダーがこれらの原則を実践するとき、チームはその背中を追いかけ、目標達成へと向かって一丸となることが可能になるでしょう。
しかしながら、それは簡単なことではありません。周囲が喜んで従うリーダーを目指すなら、技術や知識はもちろんのこと、人間性を高めることが真の鍵になる、そう言ってよさそうです。
学院総長 酒井美智雄
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