話し方教室 教養講座-非言語コミュニケーションで注意すべきポイント!
非言語コミュニケーションは、言葉を使わずに情報を伝える手段です。このコミュニケーション方法は、相手との関係性や印象に大きく影響を与えるため、理解し適切に使いこなすことが重要です。
姿勢・態度・動作に注意する
体の姿勢は、自信の有無や開放性を示す重要な要素です。例えば、腕を組む、足を組むなどの閉じた姿勢は、防御的または非協力的な態度と捉えられがちです。
対照的に、開いた姿勢や相手の方を向く行動は、受け入れられやすく、コミュニケーションを円滑に進めることができます。
また、ミラーリングと呼ばれる技術、つまり相手の姿勢や動作をさりげなく真似することで、相手との親密さを増し、信頼関係を築きやすくなります。
アイコンタクトに注意する
アイコンタクトは、関心、信頼性、自信を伝える手段として非常に強力です。適切なアイコンタクトは相手に尊重と関心を示し、また、会話中の感情の交流を促進します。
しかし、長すぎるアイコンタクトは威圧感を与えたり、不快感を抱かせることもあるため、文化や個人の快適なレベルを考慮する必要があります。
会話中は適切なアイコンタクトを心掛けることで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。
表情とジェスチャーに注意する
表情は感情のバロメーターとも言えるため、喜び、怒り、悲しみ、驚きなど、多くの感情を直接的に伝えることができます。
笑顔は親しみやすさや同意のシグナルとして特に有効です。ジェスチャーもまた、話の内容を強調したり、特定の点を明確にするために使われます。
しかし、ジェスチャーは文化によって意味合いが異なることがあります。たとえば、あるジェスチャーが一つの文化では肯定的かもしれませんが、別の文化では不適切あるいは侮辱的な意味を持つことがありますので、注意が必要です。
話し方教室の視点/今日の一言
「非言語コミュニケーションは、口程に物を言う」
非言語コミュニケーションは、言葉以上に深い意味を持ち、人間関係や社会生活において重要な役割を果たします。姿勢・態度・動作、アイコンタクト、表情とジェスチャーは、非言語的メッセージの伝達において中核的な要素になります。
これらを意識し、適切に調整することで、より明確で効果的なコミュニケーションが実現できます。もちろん、言語メッセージと非言語コミュニケーションを合致させることが効果的コミュニケーションの大前提になります。
学院総長 酒井美智雄
■ 記事関連・話し方講座/あがり症専門 話し方教室・目的別・話し方講座一覧
■ 話し方教養講座提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方教室教養講座・スタッフ委員会