話し方教室東京 教養講座-プレゼンテーションとは、料理である!
プレゼンテーションも料理も、第一印象が大事
料理は「目で食べる」と表現されることがあります。確かに人は視覚で料理を味わってもいます。料理の色彩、盛り付けなど視覚的情報が、味覚(美味しい、まずい)や食行動(食べる、食べない)に大きな影響を与えているからです。料理にも、見た目、第一印象が大事なのは理解しやすいことではないでしょうか。
ちなみに「フードサービス」では、ビジネス・プレゼンテーションを料理に例えて説明していますので、ご紹介しておきましょう。プレゼンも料理と同様、成功・失敗を左右するものは、視覚的情報による第一印象というわけです。
プレゼンのメイン料理は「伝えたいメッセージ」
料理では、肉や魚など「メイン料理」を決めることが不可欠になります。前菜やスープなどのメニューは、メインの食材に左右されるからです。盛り付けの基本では、主役となる食材を食器の中心に置き、他食材や料理によって際立たせます。例えば、肉を食器の中心に置き、野菜などで肉の存在を強調させるように。
それに倣えば、プレゼンテーションでも、まずは「伝えたいメッセージ」を明確にすることが重要になります。それを軸に内容を構成することが求められるのです。根拠や証拠などの情報は、トッピングといえるかもしれません。それらは、あくまでも伝えたいメッセージを強調する内容であることが肝心です。
また創作性、独自性・斬新性が高い料理は、食べる者の目を引きます。プレゼンテーションも同様、話の内容・展開、話し方、スライド資料などの創作性、独自性・斬新性が高い場合、聞き手は興味・関心を強く示すことでしょう。そうすれば聞き手の印象にも残りやすいのです。
話し方教室の視点「プレゼンではメッセージを明確に、独自アイデアを」
(記事の要点)
1.プレゼンテーションのメイン料理は「伝えたいメッセージ」。まずはそれを明確にすること。そして、それを軸に内容を構成する。根拠や証拠などの情報はトッピングであり、あくまでも伝えたいメッセージを強調する内容であること。
2.プレゼンテーションでも、創作性、独自性・斬新性が高いものは聞き手の目を引く。話の内容・展開、話し方、スライド資料などを工夫することで、聞き手は興味・関心を強く示し、印象に残りやすい。
さて、プレゼンテーションを料理に例えるとはおもしろい話ですが、自ら料理を作らない人には、あまりピントこない喩えかもしれません。それはともかく、スピーチやプレゼンでは、基本メッセージを明確にすることが重要なのは、否定のしようがないことです。あとは、物事を多角的にとらえて、独自のアイデアを盛り込めるようにすることが大切なことでしょう。
とはいえ、プレゼンのパワーポイントでの資料作りに懲りすぎることは、よくないことです。準備に無駄な時間がかかりますし、実際に話す場面では、話し手が資料の説明におわれて、基本メッセージが希釈されるきらいがあるからです。つまり、何事も、ほどほどの塩梅が肝心ということですね。
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