話し方教室 教養講座-エレベーターピッチ!短時間プレゼンで売り込む秘訣!

エレベーターピッチは、限られた時間(通常30秒から1分)内に自分のアイディア、製品、サービス、または自己を効果的に売り込む短いプレゼンテーションです。効果的なエレベーターピッチは、相手の興味を引き、関係構築の扉を開く鍵となります。

明確かつ簡潔なメッセージ

エレベーターピッチの最初のステップは、伝えたい核心的なメッセージを明確にすることです。

何を売りたいのか、どういう価値を提供するのかを具体的かつ簡潔に伝えます。具体的な数字や成果を交えて、聞き手に具体的なイメージを持ってもらうことが重要です。

例えば、「わずか1年で市場シェアを2倍に拡大した新しいカップ麺」などの情報は、聞き手の関心を引きやすくなります。

聞き手のニーズに合わせて行う

一口にエレベーターピッチと言っても、その聞き手によってアプローチを変えるべきです。

投資家に対してはビジネスの収益性や市場のポテンシャルに焦点を当て、一方で潜在的なクライアントに対しては製品やサービスがどのようにその人の問題を解決するかを強調します。

このためには、事前に聞き手の背景や興味についてリサーチしておくことがカギとなります。

熱意と自信を持って、クロージングを忘れずに

エレベーターピッチでは、言葉だけでなく、非言語コミュニケーションも非常に重要です。熱意と自信を持ってピッチすることで、相手に強い印象を与えます。

そのため、目を見て話し、明確な声のトーンと適切なジェスチャーを使用することで、プレゼンテーションに説得力を持たせることができます。

そして、最後には相手にアクションを促すクロージングを忘れないようにします。例えば、「ぜひ、私たちのデモを見ていただけませんか?」といった具体的な提案をすることで、次のステップへとつなげることが可能です。

話し方教室の視点/今日の一言
「短時間プレゼンも、準備、実践、改善で磨き上げよ」

短時間のエレベーターピッチを成功に導くには、上記のポイントを理解し、かつ、事前にターゲットを明確にして準備しておくことです。そうでなければ、相手に記憶に残る、魅力的なエレベーターピッチなどできません。

また、相手のフィードバックを求める柔軟性も必要です。ピッチ後に相手の反応を見て、質問を受け入れ、そのフィードバックを活かすことで、より関係を深め、信頼を築くことができるものです。

いずれにしろ、いきなり100点満点は取れません。ピッチを継続的に改善し、より良く磨き上げていくことが肝心といえます。

学院総長 酒井美智雄

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