話し方教室 教養講座-好印象を持ち帰ってもらうプレゼンテーションの秘訣!
プレゼンテーションは単に情報を伝える行為ではなく、聴衆に感銘を与え、記憶に残る体験を提供する機会です。プレゼンターとしては、ただ話すだけではなく、聴衆の心を引きつけ、好印象を持ち帰ってもらうための戦略が求められます。
準備を徹底すること
プレゼンテーションの成功は、その準備にかかっています。事前に情報を整理し、聴衆が興味を持ちそうなポイントを洗い出し、それらをわかりやすく伝えるためのストーリー構造を考えます。
具体的には、まず、ターゲットの明確化が重要です。つまり、 聴衆が誰かを明確にして、その興味やニーズに合わせた内容を用意することがカギになります。
例えば、専門家向けのプレゼンテーションでは専門的な知識を深める内容が求められますが、一般向けではより基本的な情報や事例が効果的です。
また、本番前に何度も練習、リハーサルを重ねることを怠ってはなりません。これにより、内容を自然に話せるようになり、言葉選びや話すタイミングも最適化できます。あわせて、不測の事態に対応する自信もつきます。
スライドはシンプルかつ洗練されたデザインで
視覚的要素は、プレゼンテーションをより魅力的で理解しやすくするための強力なツールと言えます。そのためにスライドを用いますが、スライドはシンプルで洗練されたデザインで作るべきです。
そのコツは、複雑なデータやプロセスを図やグラフを用いて表現することです。視覚的に示された情報は、言葉だけで説明するよりも記憶に残りやすく、聴衆の理解を助けます。
また、フォントと色の選定にも気を付けます。読みやすいフォントを選び、色彩はコントラストが高く、主張が明確に伝わるよう工夫します。過度な装飾は避け、情報の伝達を最優先に考えることが肝心なところです。
聴衆の思考と感情を刺激すること
聴衆が自ら参加していると感じさせることができれば、印象は大きく向上するものです。
そのためには、質問を投げかけることが効果的です。聴衆に質問をすることで、思考を促し、そのトピックに集中させることができます。また、それによって生じる対話は、より深い理解を促します。
そして、もう一つ。ストーリーテリングも重要です。人は物語に自然と引き込まれるものです。個人的なエピソードやケーススタディを取り入れることで、内容に感情を込め、より強い共感を誘うことも可能になります。
話し方教室の視点/今日の一言
「今日よりは明日、明日よりは明後日と、プレゼンスキルを高めてゆけ」
プレゼンテーションの目的は情報を伝え、影響を与えることです。上記で紹介したポイントに取組んでください。そして、誠実に、熱意をもって伝えてください。それだけでも、好印象を獲得できるはずです。
そして、余裕があれば、プレゼンテーション中の話し方も工夫してください。例えば、声のトーンや話す速さ、適切なポーズの挿入は、聴衆の注目を集め、理解を深める上で効果的です。
さらに、ユーモアを交えることができれば、それが緊張を和らげ、親しみやすさを演出する手段ともなります。ユーモアは長く印象に残ります。
いきなり100点は無理です。ですから、今日より明日、明日より明後日と、プレゼンスキルを磨いていくことが大切なのです。
学院総長 酒井美智雄
■ 記事関連・話し方講座/20分プレゼンテーション能力開発コーチング
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