話し方教室東京 教養講座|プレゼンテーションで聞き手の興味・関心を引き付ける!
パブリックスピーキングの目的とは何か?
アントレプレナーによると、1日あたりの日常業務において、パブリックスピーキング(会議、ミーティング、プレゼンテーションなど)が占める割合は平均40%である、ということです。一方で、聞き手のうち71%は、パブリックスピーキングに割く時間が無駄であり、価値のない時間であると回答しています。
その要因は、おそらくパブリックスピーキングの場が、単なる情報伝達の場になっているのではないかと推察します。
実は、ビジネス・プレゼンテーションの場は、単なる情報伝達の場ではないのです。話し手が伝えるメッセージで、聞き手の言動に影響を与えることが目的なのです。そして、そのためには聞き手の興味をかき立て、関心を引き付け、楽しませることが必要です。
パブリックスピーキングでは、特に話し始めが重要であり、冒頭の数分で聞き手の興味・関心度が決まる、といわれています。
職場でのうまいプレゼンテーションとは?
もし同じ職場でビジネス・プレゼンテーションを実施するなら、話し手の自己紹介は省略できるでしょう。プレゼンテーションの目的に直接関係する話題から話し始め、決められた制限時間に余裕をもって、明瞭簡潔に内容を伝えることが求められます。
話し手が伝えたいメッセージに関連するエピソードを聞き手と共有することにより、聞き手の興味・関心は引き付けられるでしょう。また、職場の他者のビジネス・プレゼンは、上手な話し始め方・効果的なつかみ方を学ぶよい機会ともなります。
プレゼンでの資料の提示の仕方と、最後のまとめ方
「ヒトは、話を聞く動作と、文字を読む動作は同時に行えない」といいます。つまり、「聞き手はプレゼンテーション資料を読みながら、話し手の説明をきちんと聞くことは不可能」なのです。
ですから、ビジネス・プレゼンテーションでは、話し手が口頭で説明する間は、聞き手に対してパワーポイントなど資料を提示しない方がよいのです。例えば、新たなスライドに切り替えた場合、話し手は少し話を止め、聞き手がスライドを読んで理解する時間を与えることが望ましいといえるでしょう。そして話を再開する際にはスライドの電源は切り、自身に注意を向けさせることが肝心です。
ビジネス・プレゼンテーションでは、終盤に重要・強調事項などを改めて伝え、まとめをして、話を終えることにより話し手の伝えたいメッセージが正しく理解されます。また、聞き手の印象に残りやすく、影響力も強くなるものです。
■ 記事関連・話し方講座/実戦20分プレゼンテーション(プレゼン)能力開発・話し方教室
■ 話し方教養講座提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方教室教養講座・スタッフ委員会