話し方教室東京 教養講座-英語のスピーチで注意すべき「つなぎ言葉」とは?
スピーチでの無意識に発する「つなぎ言葉」に気を付ける
「ラダーズ」では、コミュニケーションにおいて、ついつい無意識的に発している「つなぎ言葉」に気を付けるようにアドバイスしている。
「つなぎ言葉(間投詞・冗長語)」は、「えー」「あー」「えっと」「あの」といった言葉と言葉をつなぎ、会話の間を埋める言葉である。例えば、困惑して言葉に詰まった場合、「つなぎ言葉」を使って場を繋ぎ、言葉を探すことは少なくない。
つまり、「つなぎ言葉」は意識的ではなく、無意識的に使っている。英語では、「Filler word(フィラーワード)」「Crutch word(クラッチワード)と呼ばれ、意味を持たない言葉とされる。
今回は、英語によるパブリックスピーキングにおいて、注意すべき「つなぎ言葉」を紹介してみよう。
多用すると意味が変わる「つなぎ言葉」
英語における代表的な「つなぎ言葉」は、「well(えーっと)」だろう。無意識的に発している言葉であり、会話からカットしても全く問題ない。
また、「つなぎ言葉」のなかには、多用することによって本来とは真逆の意味に変わってしまう言葉がある。
例えば、「honestly(正直なところ、実際のところ)」とは、話し手の言葉に重みを持たせ、真実性を強調する言葉である。
しかしながら、多用すると、話の真実味や信憑性に欠け、信頼・信用性は損なわれやすい。つまり、「正直」という言葉が口癖の人が、相手の信頼・信用を得ることが難しいのは、そういった理由だと考えられる。
多用すると意味を持たない「つなぎ言葉」
「Just(単に、ただ、ちょうど)」「Really(本当に)」「Quite(すっかり、かなり)」「like(~に似た、~のように)」「Totally(全く、すっかり)」は、多用すると意味を持たない言葉となる。
これらの言葉は、口癖のように使うと特に意味を持たなくなり、話に対して何ら影響を与えない。これらを省いて話しても話の内容や意味が変わることはなく、むしろ、一貫性が増して伝わりやすくなるという。
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