話し方教室東京 教養講座-哲学者アリストテレスにパブリックスピーキング術を学ぶ!

パブリックスピーキングで人を説得するには

「ザ コレクター」では、古代ギリシャの哲学者アリストテレスによる弁論術(修辞学)を取り上げ、パブリックスピーキングにおいて人を説得するためには3つの要素が重要であると紹介している。

アリストテレスは「ロゴス(論理)」「エトス(信頼)」「パトス(情熱)」の3つの要素が揃えば聞き手の心を動かし、説得できると説いている。

「ロゴス(論理)」と「エトス(信頼)」と「パトス(情熱)」で聞き手を説得する

まず、エトスとは、話し手の信頼性を確立するプロセスである。信頼性は専門分野、能力やスキルを示すことで実証できるが、話し手のメッセージを裏付ける証拠を提示し、知識や経験を共有することでも築ける。

そして、パトスとは感情である。パブリックスピーキングにおいて、メッセージを受け取る聴衆は最も重要な存在である。話し手と聞き手の間に感情的な繋がりが生まれると一体感が高まる。その結果、聞き手に対する強い印象や影響を与えられ、説得力は増すのだ。

一方、ロゴスは理性である。話し手のメッセージへの信頼性は、その裏付けとなる証拠や事実を提示し、なおかつ明確かつ論理的に話を進めることで高まる。

聴衆分析をし聞き手に対する理解を深め、聞き手の感情と理性に訴えて説得する

そこで、話し手は、聞き手のニーズ、興味・関心の対象、信条、価値観について正しく把握する必要がある。聞き手に対する理解を深めたうえで、聞き手の感情ならびに理性に強く訴え掛けるようにメッセージを伝える。

つまり、聞き手にとって分かりやすい言葉、表現や言い回しを選び、効果的な話し方や伝え方で聞き手の理解や共感を得る。また、話し手のメッセージは一貫性と説得力をもって、明瞭に表現されている必要がある。

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