話し方教室 教養講座-スピーチの時の「悪い癖」をなくそう!
スピーチやプレゼンテーションは、情報を伝えるだけでなく、聴衆との関係を築く貴重な機会です。しかし、スピーカーの「悪い癖」がこれらの機会を損なうことがあります。
言葉の癖を知る
多くのスピーカーが無意識のうちに使ってしまう「えー」とか「あのー」という言葉は、スピーチの流れを阻害し、プロフェッショナルさを損ねます。
これらの癖を改善するためには、まず自分のスピーチを録音して聞き返し、どのような癖が多用されているかを確認することが重要です。その上で、スピーチをする際には意識的にスローペースで話し、癖が出そうになったら一時的に沈黙を保つ練習をすることが効果的です。
沈黙は集中力を高め、言葉を選ぶための時間を与えてくれます。
ジェスチャーの癖を知る
スピーチ中の手足の動きや姿勢も、メッセージの受け取り方に大きく影響します。
例えば、手をポケットに入れたまま話す、足を組んで立つ、あるいはジェスチャーが過剰であるなどの行動は、聴衆に不安や不自信と受け取られることがあります。
これを避けるためには、スピーチの練習中にビデオ撮影などを行い、自身の動作やジェスチャーを客観的に評価することが有効です。また、プロのスピーカーやトレーナーからフィードバックをもらうことも非常に役立ちます。
スピーチの準備と練習で癖を直す
スピーチの成功は、準備と練習に大きく依存します。準備不足は、内容が断片的になったり、話が脱線しやすくなったりする原因となります。十分な準備をすることで、自信を持って話すことができ、不要な「ええと」や「そのー」を使う頻度も減らすことができます。
スピーチの内容をしっかり頭に入れて、繰り返し話す練習をしてください。その際もちろん、癖もチェックします。それを繰り返していくうちに、悪い癖はやがて解消していくのです。
話し方教室の視点/今日の一言
「スピーチの癖を直せば、聴衆と良い関係を築ける」
スピーチやプレゼンテーションの目的には、単なる言葉の発表ではなく、聴衆との良好な関係構築が含まれています。そして、スピーチの「悪い癖」は、その関係構築の障害になるのです。
そこで、癖を直すことに、意識的に取り組んでください。悪い癖が直った時には、より良く聴衆との関係構築ができるようになっているはずです。ご健闘を祈ります。
学院総長 酒井美智雄
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