話し方教室 教養講座-AI時代に求められる営業・セールス人材のスキルはこれだ!
AI時代における営業・セールスの領域は、技術の進化と共に大きく変わりつつあります。これからの営業・セールスの能力・スキルとして何が必要かについて述べてみましょう。
テクノロジーを理解し活用する能力
AIや機械学習などの技術は、顧客データの解析や市場予測、顧客ニーズの特定など、営業活動のさまざまな場面で活用されています。このような背景のもと、新時代のセールス人材には、これらのテクノロジーを理解し、活用する能力が求められます。
例えば、顧客データを基にしたパーソナライズされた提案能力や、CRMツール(顧客に関するあらゆるデータをまとめて管理するITシステム)の操作スキルが必要です。これらのスキルを持つことで、効率的かつ効果的な営業戦略を立てることが可能になります。
人間ならではのコミュニケーション能力
AIがルーティンワークを自動化する中、人間にしかできない「感情」を込めたコミュニケーションの重要性が増しています。
顧客との信頼関係を築くためには、単に商品を売るだけでなく、顧客の感情や価値観に寄り添うことが必要です。そのため、感情的知能(EQ)を活かした対話能力や、細やかな気配りができるリスニングスキルが求められるようになっているといえます。
つまり、AI時代の営業人材には、テクノロジーを補完する形で、これらの対人スキルをさらに磨くことが求めらるといえるのです。
創造的な問題解決能力
市場やテクノロジーの変化に迅速に対応し、新たな問題に対して柔軟に対応できる能力も、AI時代の営業人材には不可欠です。
AIが提供するデータや予測に基づいて戦略を調整し、未知の状況や複雑な問題に対して創造的な解決策を見出す能力が求められます。また、クライアントからのユニークなニーズに対応するためには、常に、学び続ける姿勢が重要になってくることでしょう。
話し方教室の視点/今日の一言
「これからの営業・セールスは、創造力、感性、共感的コミュニケーション能力を磨け」
人間とAIのコラボレーションが営業分野にもたらす変革は計り知れません。しかしながら、営業・セールスの中心には、依然としてコミュニケーションを核とした人間の役割があると考えています。
つまり、AIを活用しながら、顧客一人ひとりに合わせた柔軟な対応をしていく人間の創造力と、感性が求められているに違いないのです。
したがって、テクノロジーの力を借りつつも、人間特有の創造力、感性、コミュニケーション能力を磨いていくことが、今後の営業・セールス人材のスキル開発の方向性になっていくと私は思っています。
学院総長 酒井美智雄
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