話し方教室 教養講座-スピーチの悪い癖と直し方!
スピーチやプレゼンテーションは、多くの職業で必須のスキルです。しかし、効果的に伝えることは容易ではなく、多くの人が無意識のうちに行ってしまう「悪い癖」によってそのメッセージが損なわれることがあります。
「えー」や「あー」を言う を直す
スピーチ中に「えー」や「あー」を多用するのは、聞き手の集中を妨げる最も一般的な癖の一つです。これは話者が内容を十分に把握していないか、緊張しているという印象を与えます。
この癖を改善するには、まず自分がこの癖を持っていることを認識することが重要です。次に、スピーチを事前に練習し、特定のポイントで意識的に無言の一時停止を挿入するようにします。
無言の一時停止は、情報を処理するためのスペースを聞き手に提供し、また話者にとっても次に何を言うか考えるための時間を与えます。練習を重ねることで、自然と「えー」や「あー」を使わずに済むようになります。
アイコンタクトを取らない を直す
目を合わせないことは、聞き手との繋がりを欠如させ、話者の自信のなさを表わします。これにより、メッセージの説得力が失われる可能性があります。
改善のためには、目を合わせることの重要性を理解し、練習を通じて徐々に直していくことが鍵です。
そこで、スピーチをする際は、聞き手の目を一人ひとり捉えるように意識します。聴衆が大勢の場合は、全員と同時に目を合わせることは不可能ですので、一定のゾーンやセクション(区切り)の聞き手に焦点を当て、数秒間目を合わせるようにします。
これは聞き手との個人的なつながりを作り出し、メッセージをより効果的に伝えることにつながります。
単調な話し方をする を直す
モノトーンな話し方は、聞き手の注意を引くことができず、情報が一定の調子で伝えられるため、聞き手が内容を理解しにくくなります。
改善には、声のトーン、速度、強弱を変化させることです。そうすることで、聞き手の関心を引きつけ、メッセージを際立たせることができます。
重要なポイントでは声を大きくし、重要でない部分では速度を上げるなど、内容に応じて声の使い方を変えることが効果的です。練習を通じて、自分の声の範囲を広げ、様々なトーンや速度を使い分けることができるようになります。
話し方教室の視点/今日の一言
「悪い癖を直して、スピーチの説得力を高めよ」
スピーチやプレゼンテーションは、聞き手にとって魅力的で理解しやすいものでなければ受け入れられません。悪い癖は、メッセージを届きにくくしてしまいます。ですから、改善を要するのです。
改善のためには、まずは、自分には〇〇の癖がある、という自己認識が必要です。そして、その上で、継続的な練習をすることが欠かせません。できれば、友人や同僚などから積極的にフィードバックをもらうことも大事です。
さて、悪い癖が改善できたら、ついでにスピーチの技術も、さらに磨いてください。そうすれば、いつでも、自信を持って、説得力ある話ができるようになりますから。
学院総長 酒井美智雄
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