あがり症克服の話し方教室東京-人前で話す恐怖を克服するという一つの方法論(米国)

人前で話す恐怖は、死の恐怖に勝る

「ファーストカンパニー」では、認知行動療法(CBT)を活用してパブリックスピーキングの恐怖を克服する方法を紹介している。

グロソフォビアまたは発言恐怖症(人前で話すことに対する恐怖症)、人前で話すこと、死、高所恐怖症等は一般的な恐怖と位置付けられている。なかでも、パブリックスピーキングの恐怖は死の恐怖に勝るといわれ、アメリカ人のうち73%が人前で話す状況に対して恐怖心を抱くと報告されている。

認知行動療法(CBT)による恐怖の克服とは?

恐怖を乗り越えるには、恐怖を受け入れることが最も重要になる。そこで、恐怖などネガティブな感情に名前を付けて擬人化し、軽く受け止める。感情を擬人化することによって具体的になり、その結果、恐怖が軽減するというのが、認知行動療法である。

GBTでは、恐怖といったネガティブな感情が増幅すると、ネガティブな思考の脳となる。恐怖を受け入れることによって、ネガティブ思考から脱却してポジティブに考えられる。恐怖を健全的かつ気楽に受け入れることにより、恐怖に伴う症状が軽くなるという。

大きな声を出す、恐怖をコントロールする

パブリックスピーキングでは、話の始めや冒頭部分における声のボリュームを意識するとよいという。大きな声を出せば、人前で話す恐怖は跳ね飛ばせる。声の大きさを通常より20%アップすると恐怖といったネガティブな感情を打ち破ることができるといっている。

また、大きな声で話し始めた場合、「あー」「あの」「えっと」「えー」など「つなぎ言葉(間投詞・冗長語)」が消え、ゆったりとしたペースで話せる。聞き手にとって聞き取りやすい話し方となり、話の内容が分かりやすい。これにより、話し手と聞き手において信頼関係が構築される。

自分でコントロールできないものは、人を恐怖へと導く可能性がある。例えば、会場に慣れていないことが、パフォーマンスへの恐怖を高めるかもしれない。しかしながら、本番当日、早めに会場に行き、環境に慣れることは可能である。

つまり、恐怖のコントロールが重要になる。恐怖をコントロールできるとネガティブな感情は軽減でき、気持ちは落ち着く。

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