話し方教室東京 教養講座-サッカーは、チームビルディングのお手本になるか?

サッカーをチーム運営に活かす

リーダーシップ開発のコンサルティングを行っているウィンサー・ジェンキンス&アソシエイツのジェンキンス氏は、サッカーの原則をチームマネジメントに活かすことができると話しています。

グローバルな視野で、高いレベルでのプレイが求められるサッカー。このスポーツにはネットワークが重要であり、相互依存関係を認識しながらそれぞれのプレーヤーの能力に合わせて行動することが求められます。それが結果的に共有していた目標である「勝利」という成果につながるのはご承知の通りです。

チームの特性を把握したチームビルディングを

特に、北米のミレニアル世代はサッカーを好む傾向にあるという調査結果もあり、この世代にはサッカーの原則は有効だと氏は指摘しています。この世代は、コミュニケーションやコラボレーションを助けるテクノロジーの中で成長しており、チームのパフォーマンスに価値をおいている可能性が高いと述べています。

しかし一方で、米国の場合、サッカーはメジャーなスポーツではなく、ミレニアル世代以前の世代には考え方を推進するのは難しいともいっています。そのニュアンスやエキサイティングな感覚を理解しにくいからです。サッカーの原則を活かす前に、チームの特徴をよく把握したチームビルディングが必要なのは言うまでもないことでしょう。

話し方教室の視点「チームづくり、チームワークはチームの分析から」

(記事の要点)
1.サッカーではネットワークが重要であり、相互依存関係を認識しながら、それぞれのプレーヤーの能力に合わせて行動することが求めらる。それが結果的に「勝利」という成果につながる。

2.サッカーの原則を、自社に活かす前に、自チームの特徴をよく把握することが先決。

(本学の視点)
企業組織において成果を生み出すためには、チームビルディング、チームマネジメントが鍵になります。このことに異論を挟む人はいないでしょう。

経営者や企業幹部の中には、自分の好きなスポーツのチーム作りを、自社のチームマネジメントに応用している人は少なからずいるものです。ただ、そう簡単に、うまくはいかないことも事実です。

なぜなら会社には、長年にわたって形成してきた、その会社の組織風土というものがすでにあります。その風土にマッチしていないチームづくりを試みたところで、うまくはいかないのです。ですから、まずは、自社や自チームの特徴を把握することが最優先にならざるを得ません。

その上で、サッカーであれ、野球であれ、はたまたカーリングであれ、自チームにマッチしたチームマネジメント手法の選択肢を複数検討することが大事になります。手法の採用は、その後でよいのです。そうすることが失敗のリスクを減らすコツといえるのではないでしょうか。

■ 記事関連・話し方講座/管理職専門・話し方教室

■ 話し方教養講座提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方教養講座・スタッフ委員会