話し方教室 教養講座-リーダーに必須!チームを結束させるコミュニケーション
オープンコミュニケーションで信頼関係構築
チームを結束させるリーダーシップにおいて最も重要なのは、オープン・コミュニケーションの確立です。チームメンバーが自分の意見や感情を自由に表現できる環境を作ることで、互いの理解が深まり、信頼関係が築かれるからです。
そこで、リーダーは、率直なフィードバックを奨励し、自らも透明性を持って情報を共有することで、この信頼を強化します。
例えば、定期的なミーティングでチームの進捗や課題を共有し、全員が情報を同じレベルで持つよう努めることが重要です。また、個々の成果を認め、公平な評価を行うことも、信頼構築には不可欠です。
共感的リスニングで関係強化
リーダーにとって、話すスキルも重要ですが、それ以上にチームメンバーの話を聞くことが重要です。つまり、共感的リスニングです。これは、相手の言葉だけでなく、非言語的なサインや感情も理解しようとする姿勢を指します。
これにより、チームメンバーは自分が理解され、尊重されていると感じ、より強い結びつきを感じることができます。リーダーがこの技術を使うことで、チーム内の対人関係が改善され、協力的な文化が育まれます。
そして、問題が発生したときには、ただ解決策を提供するだけでなく、チームメンバーの感じている不安や懸念に耳を傾けることが重要になります。
ビジョン・目標の共有でモチベーションアップ
リーダーはチームに明確なビジョンと方向性を示す責任があります。目標が共有され、その達成のために必要な役割や期待が明確になることで、チームの結束はより強まります。
リーダーが熱意を持ってビジョンを語ることで、チームメンバーにインスピレーションを与え、モチベーションを高めることができます。
そのためには、具体的な目標設定とそれを達成するための戦略を定期的にレビューし、チーム全員が同じ方向を向いて努力できるようにすることがカギになります。
話し方教室の視点/今日の一言
「リーダーは誠実であれ、強くあれ、そして弱さも見せよ」
信頼、共感、そしてビジョン共有で、リーダーはチームの潜在能力を最大限に引き出すことが重要です。
そして、そのカギとなるのが、リーダーの自己開示といってよいでしょう。リーダーが、自分自身の経験や感じたことを率直に話すことで、リーダーとしての人間味や脆弱性を示すことができ、これがチームメンバーからの信頼と共感を得る助けとなるからです。
このような行動は、リーダーがチーム内の障壁を取り除き、より開かれた対話を促進するための基盤となりえます。そして、これがチーム全体のエネルギーを高め、困難に直面した際にも一致団結して取り組む力を生み出すのです。
完璧なリーダーなどいません。自分の弱さを見せることも、リーダーには必要なのです。
学院総長 酒井美智雄
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