話し方教室 教養講座-コミュニケーション能力開発で生産性の高い職場をつくる！

コミュニケーションは、職場環境を向上させ、生産性を高めるために不可欠な要素になります。

簡潔・明瞭なコミュニケーションの確立

生産性の高い職場を作るためには、まず、全員が明確に理解しやすいコミュニケーションを行うことが基本です。クリアなコミュニケーションを確立するためには、以下の点が重要です。

まず、簡潔性と明瞭性です。これは、言いたいことを簡潔かつ明瞭に伝えることです。余計な情報は省き、ポイントを絞ることが肝心になります。

次に、フィードバックの促進です。コミュニケーションは双方向であるべきものです。発信だけでなく、受け手からのフィードバックを得ることで、誤解を防ぐことができます。

さらに、定期的にミーティングを設け、進捗状況や課題を共有することで、全員が同じ方向を向いて進むことができます。

エンパシー（共感）を基盤としたコミュニケーション

職場のモチベーションと協調性を高めるには、同僚の感情や立場に共感できることが欠かせません。つまり、エンパシーを基盤としたコミュニケーションを行うことが大切になるのです。

例えば、共感を示すことで、信頼関係が深まり、チームワークが向上します。また、職場のストレスの多くは、エンパシーをもって接することで軽減できると言われています。

合わせて、職場のモチベーションと協調性を高めるには、心理的安全性も大事な要素です。なぜなら、自分の意見や感情を安心して表現できる環境があることで、個々の能力が最大限に発揮されるようになるからです。

継続的なコミュニケーションスキル向上策

上述した簡潔明瞭なコミュニケーション、共感的コミュニケーションスキルの向上は、職場全体の生産性向上に直結するものです。

しかしながら、それらのスキルを習得することは、そんなに簡単なことではありません。そこで継続的なスキルアップを図る必要がでてきます。

たとえば、コミュニケーションスキルのトレーニングプログラムを定期的に行うことで、スキルの底上げを図ることができます。

また、実際のシチュエーションを想定したロールプレイングを行うことで、実践的なスキルを身につけることも可能です。いずれにしても、他者からのフィードバックを受け入れることが成長につながっていきます。

話し方教室の視点／今日の一言
「コミュニケーション能力開発は、生産性だけでなく、職場の満足度や幸福感にも大きく影響する」

コミュニケーション能力開発は、職場の生産性だけでなく、働く人々の満足度や幸福感にも大きく影響するものです。ご紹介したアプローチを実践することで、より活気ある、協力的な職場環境を築くことができることでしょう。

ついでながら、コミュニケーションの質を高めることは、職場での問題解決能力を向上させることにもつながることを申し添えます。明確で効果的なコミュニケーションにより、問題が発生した際の対応が迅速かつスムーズに行えるようになるからです。

また、情報の共有が適切に行われることで、誤解が減少し、スピードアップした行動ができるようにもなっていきます。

コミュニケーション能力開発を中心に置いた職場の改善には、組織全体の効率を大幅に向上させる可能性を秘めています。経営者のみなさん、取り組んでみませんか。

学院総長 酒井美智雄

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